銀行振込を取消キャンセルして送金した現金を返してもらう組戻依頼
銀行振込を取消キャンセルして送金した現金を返してもらう方法(組戻依頼)についてです。
銀行の口座に振込をした後に振込先を間違えたり、振込後の反応がなかったりした場合に
振り込みした銀行から手続そのものの取り消しを依頼し資金の返却をしてもらうことが可能です。
なお、明確な詐欺であるのなら銀行での依頼時に同種の手続が複数あるのならリスク顧客であり
警戒してもらうように依頼すると共に、警察署に行き相談していただくことになります。
なお、相手と連絡できず、銀行経由での連絡先の照会
にも応じず、振り込みした資金の返却を求める組戻の手続にも
応じない場合でメッセージを相手に送りたい場合は
銀行口座の通帳にメッセージを送る方法(振込詐欺返金拒否対策)
も試していただき、それでもダメなら詐欺行為として警察や弁護士等と相談してください。
この方法の目的
自分が相手にした振込を取り消してもらい、送ったお金を返してもらうよう銀行に依頼する
ゆうちょ銀行・郵便局の組戻手数料
成功した場合−648円(組戻され振込金額の全額返却後に口座から引かれる)
成功しなかった場合−0円(作業にかかる手数料は徴収されない)
具体的な「組戻依頼」の依頼方法について
1.通帳や明細など、どの振込に対しての依頼するかを確認します
↓
2.振り込みした自分の銀行の支店窓口に行きます。
支店窓口がないネット銀行の場合はその銀行のコールセンターに電話します。
ゆうちょ銀行の場合、貯金業務を取り扱う郵便局でも可能です。
ATMで振り込みした場合でどこなのかわからない場合はそのATMに記載してあるコールセンターに電話します
↓
3.窓口又は電話にて「組戻依頼」をしたいと伝えます
必要事項を聞かれます説明します。多くない取扱ですので話を聞くところから開始します
↓
4.「組戻依頼」の依頼をします
手続が可能であれば窓口の人が話を聞き、用紙の記載を依頼されますので記載します。
本人確認が必要ですので、証拠となる通帳や明細と共に証明書類を提示します。
手数料の説明や相手が承諾しない場合は返金されないことを説明され理解し手続きします。
↓
5.銀行間の手続が行われます
受付した銀行では、入金先の銀行に組戻しの依頼を受理したことを通知します
↓
6.相手銀行と振込された名義人間の手続が行われます
相手銀行では、電話や文書で名義人と連絡がさられます。ネットの銀行では電子メールの場合もあります。
「承諾」の返答があれば、組戻しの手続が行われ振り込みした人に資金が戻され通知されます。
「不承諾」「無視」「資金無し」の場合は組戻し不可の旨が受付した銀行に通知されます。
↓
7.依頼した人に結果が、各銀行より知らされます
相手と連絡が取れない場合、振込の人為的な間違いの場合は下記の方法の流れとなります。
お金が欲しい人、名義人転居、名義人死亡、など組戻しは成功はしない場合はあります。
それでも振込の取り消しを求めたい場合は下記の流れにより対処は可能です。
この方法を取る場合は、弁護士と相談していただくのがよいです。所定の手数料がかかります。
1.名義人と直接話すため銀行に名義人情報の開示を求める
2.銀行は本人承諾があれば開示し、承諾ない場合は開示を拒否します
3.開示拒否の場合は裁判所に理由を示し銀行に対して開示するよう依頼の書類を提出します
4.裁判所は銀行に対して、依頼があったことを伝え、口座情報を開示するよう伝えます
5.銀行は裁判所に対しては口座情報を開示します
6.開示された口座情報を基に、名義人に直接接触し返還するように求めます
7.それでも無理な場合は、間違いの振込の返還手続の依頼を裁判所に対して行います
8.裁判所で審理が行われます
9.当事者の話を聞きます
10.当事者の話を聞き、裁判所が判断を下します
11.当事者が返さない・話をしない、場合は銀行に対して返金するよう裁判所から指示が出ます
12.銀行は裁判所からの指示に従い、返金が行われます
13.資金が残っていない場合は、返金は行われません
「組戻依頼」用紙のみほん
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